ボディ・ペイント Body Paint

ユユヤ・ナンパジンパ
Yuyuya Nampijinpa

この作品は作者の出身地であるキント-コミュニティの北西で食物採集の際に行われる女性の儀礼,そしてその儀礼の際に身体に描かれるデザインについて描かれている。

水の乏しい、世界でももっとも乾燥しているとさえいわれるオーストラリアの中央砂漠で遥か太古から大地と共存して暮らしてきたアボリジニの人々は、そこを豊穣なる大地として深い敬意を払う。中には赤茶色の大地を指さしながら「ここは我々のスーパーマーケットだ」という者もいる。これは、食べるものに困ることはないという意味である。

図案に見られる中央のシンボルはボディペイントとして主に肩から胸元・乳房に描かれる模様だ。

地図も標識も何もない砂漠でもアボリジニの女性たちはいつどこでどれだけ食料が採集できるのかを見事に把握しているのは日々「大地の声」に忠実に耳を傾けているからなのだろう。