マウントリービックの砂丘 Sandhill of Mt. Liebig

クラリス・モーガン
Clarice Morgan Nungurrayi

作者は幼い頃マウントリービック(アリススプリングスより西360キロ)へ移り住み現在に至る。

画家としての経歴はまだ浅いが、細かい点描を美しく波を打つように描くテクニックにオーストラリア国内外から近年、大きな注目を集めている。マウントリービックは周りが雄大で美しい丘によって囲まれているアボリジニ居住区で、作者は日頃それらを見ながら暮らし年配者から大地にまつわる数々の大切なストーリー《創生神話》を聞かされてきた。

乾燥した砂漠で生き抜くために持っていなければならない知恵や情報はアボリジニの人々にとっては当然のことながら不可欠であり、広大な大地で水のある場所や動物の潜んでいる場所を歌や踊り、そして絵画を通じて祖先から学び、それを次の世代へと確実に伝承していくことは今もなお伝承され続けている。作品の美しい点描はマウントリービックにおける重要な水場や女性の儀礼を行う大切な場所を表しているという。

作者クラリスは2012年、福島県いわき市より東関東大震災追悼式にアボリジニ代表として他4名とともに招かれ被災地・被災者の方々へ「大地の祈り・踊り」を披露して多くのメディアより注目を浴びた。今もなお、日本円の1000円札を記念にいつも自分のお財布の中に入れているほど大の日本ファンとなったようだ。