ミナミナ・ドリーミング Mina Mina Dreaming

ドロシー・ナパンガティ
Dorothy Napangarti

自分の生まれ故郷である ミナ・ミナの土地にまつわる物語である。

シンプルな技法でありながらも他に例を見ない独創的な美しい画法からいまや世界中に彼女の作品を求めるコレクターが続出するほどの人気ぶりだ。1998年に最初の個展がオーストラリアで開催されてから2009年までにはおよそ40回以上もの展覧会がニューヨーク、パリ、ロンドンでそれぞれ行われ、各地でそれぞれ大きな評価を得ている。

受賞歴も数多く、現在はアボリジニアート界を担う著名画家の一人として認知されている。アボリジニの人々にとって自分が生まれ育った故郷ほど精神的なつながりが強いものはなく、常に大地の表情を細やかに読み解きながら自然のサイクルを壊すことなく長い間、大地と共存して生きてきた。

遥か太古、自分の祖先である精霊たちが水場を求めて広大なオーストラリアの大地をくまなく移動してきた、そんな旅の様子がこの作品に描かれている。

不慮の事故にて2013年に他界したが、彼女の作品は世界各地のメジャーな美術館にて所蔵され生前の功績を称えられている。(日本ではブリジストン美術館が所蔵)