マイ・カントリー My Country

エミリー・ウングワレー
Emily Kame Kngwarreye

1910年ごろアリススプリングスの北東にあるアボリジニ居住区、ユトーピア地域に生まれる。

今日ではもはやオーストラリアを代表するアボリジニ画家として多くの人々に知られ、国内はもとより世界中のメジャーな美術館、またアートコレクターたちより非常に高い評価を受けている。オーストラリア先住民アボリジニであり、砂漠で生涯を送った作者が初めて作品を発表したのは70代後半の時。以後、86歳で生涯を閉じるまでの8年間に次々と作風スタイルを変えおよそ3000点以上もの作品を残したというまさに彗星のごとく現れた驚くべき人物である。

エミリーは極めてモダンな、美しく自由で革新的な芸術を創造し、20世紀が生んだもっとも偉大な抽象画家のひとりと言われている。

1997年、ベネチア・ビエンナーレ美術展に特別出品されるなど、世界的にも高い評価を得た作者の個性的な技法である大きなドット《点描》を何層にも重ねるスタイルは非常にパワフルで尚且つエネルギッシュでありながらも、優雅で華やか。観る側の心を大きく揺さぶる力がある。西洋美術とは無縁の環境で生まれ育ちながら、革新的な絵画世界を創造した画家の魅力溢れる大回顧展「エミリー・ウングワレー展」が2008年に大阪国立国際美術館・東京国立新美術館で開催され、延べ12万人以上の観客を動員したまさに「記憶に残る素晴らしい展覧会」だったと今でも多くの人々が大きく評価をしている。

コレクション:
オーストラリア国立美術館
ビクトリア州立美術館
クイーンズランドアートギャラリー
NSW州立美術館 / SA州立美術館