天の川の物語 Milky Way Dreaming

ガブリエラ・ポッサム
Gabriella Possum

1967年生まれ。父親がアボリジナルアート界の巨匠であるクリフォード・ポッサムであることから作者は幼少の頃より父から絵画を学び、1986年にアリススプリングス芸術賞の大賞を受賞。そのほかにもCDジャケットのカバーやTシャツ・旅行ポスターなど様々な媒体へ作品のイメージが起用されるなど注目度の高い女性画家である。

この作品は彼女が主題とする「天の川と七人姉妹」の神話を描いた最もポピュラーな物語で、遥か太古、オーストラリアの中央砂漠で“ワティ・ニュイル”というよこしまな男が、七人の美しい姉妹を誘惑して自分のものにしてしまおうと常に追いかけていたところ、7人姉妹はその男をひどく恐れて洞窟に隠れたりして逃げ回っていたのだが、男は次々に変装しながら執拗に姉妹に付きまとって行ったという。

ある日、とうとう男から逃れられなくなった7人姉妹は天の川に逃げ、プレアデス星座(おうし座の散開星団)の7つの星となった。

彼女たちはそれでやっと安心して休めるようになり、上空から地上の女性たちを眺めていたところ、またもやワティ・ニュイルが姉妹を追いかけて天の上まで昇り上がってきて自分はオリオン座の星となったのだ。

しかしながら夜空を移動する姉妹たちにオリオン座はどうやっても近づけなかったという、アボリジナルの人々に現在も語り伝えられている物語。