ボディペイント Body Paint
ジョージ・チャパチャリ
2001年
61 x 76 cm
1930年に西オーストラリアとノーザンテリトリーの州境にあるギブソン砂漠周辺で生まれた。その後は両親とともに移動生活を営みながら幼少期を過ごす。
1971年に中央砂漠においてアボリジナルアートムーブメントが起こった際にパパニアコミュニティで暮らしていた作者はその第一世代目の画家として注目を集め始める。
とても頭が良く、当時は薬草を用いてあらゆる病も治す力を備えていたことから居住区内では周りから「ドクター」と呼ばれた。現在の名前の由来でもある。
迷いのない大胆なラインはアボリジニの男性達が成人儀礼(通過儀礼)を行うときに自分たちの身体に描く“ボディペイント”でそれは成人男性だけに公開されるドリーミング(アボリジニ社会で伝承されている独創的な世界観・思想のこと)であるため、女性や子供達、そしてアウトサイダー達には一切明かされることはないという。これまでにもグループ展、個展がオーストラリアの国内はもとより、インターナショナルでも数多く開催されいまやコレクターも世界各地に存在するようになった。
2017年に老衰のため永眠。
コレクション:
National Gallery of Australia / Canberra
National Gallery of Victoria / Melbourne
Art Gallery of NSW / Sydney