マイ・カントリー My Country

グレイシー・モートン
Gracie Morton Pwerle

アボリジニの人々にとって広大なオーストラリアの大地は自らを生み出してくれた偉大なる母。また死後に自分の肉体と魂が再び戻っていく場所であることから密接な関係を育む特別な場所であると語られている。

世界で最も水の乏しい乾燥した大地だといわれるオーストラリアの中央砂漠ではるか太古から狩猟最終民として野生のものだけで暮らしてきた先住民アボリジニの人々。

彼らが持つべき大地といかにうまく関わっていくかという知恵や情報は我々文明人たちからは到底計り知れないことばかりだ。砂漠で水のありかを知るということはそこでどれだけ生き延びられるかという、まさに命に直結したかけがえのない人生のバイブルでもある。

大地(自分のカントリー)の隅々まで熟知している作者にとって、それをモチーフに描く作品はまさに“母なる大地に抱かれている”感覚なのであろう。

画家としてのキャリアも長く、国内外ともに人気のある作家である。現在は家族とともにアリススプリングスに在住。