ボディペイント Body Paint

ジェニー・ペチャラ

作者は1956年に豪州中央砂漠のアボリジニ居住区、ユトーぴあで生まれ、彼女の家族にはすでに国内外において高い注目を浴びている女性画家、故グロリア・ペチャラやキャサリーン・ペチャラなどがいる。

それゆえ幼少の頃から常に絵を描くことへの興味が大きかったと言われている。

作者が画家として精力的に活動を始めたのは1980年後半ぐらいからであり、ユトーピアの女性画家の中では比較的早い時期からアーティストとして様々なアートプロジェクトに参加をしている。

独創的な画法に瞬く間に注目を集め、美術愛好者たちからの評価はとても高い。

モノトーンで描かれたこの作品は遥か太古から伝承されてきたアボリジニ古来のボディデザインであり、これは女性たちが儀式を行う際に身体に描く模様だ。

アボリジニが生んだ天才画家、エミリー・ウングワレーの実の姪である彼女は

2008年に東京国立新美術館で行われた展示会の開会式へオフィシャルゲストとして招かれる予定であったが、出生記録がなかったことからパスポート取得が間に合わず来日を見送ることに。

しかしながら、作者は飛行機にこれまで乗ったことがなく、行けなくなって実はホッとしていたというエピソードがある。