ロックホールカントリー Rockwhole country

ジェシー・ダニエルズ

これは、作者が自分の生まれ故郷の周辺を実際に水場を求めて旅をしながら、その大地の掟を家族とともに解いて回った物語である。

「大地の掟」とは自分自身と大地がどのように関わりながら生きて行くのかということを学ぶアボリジニ社会にとってはとても重要なバイブルに値するもの。

大地からは何百種類もの食料がいつでも供給され、たくさんの水がもたらされる。自然のサイクルが狂わないようにアボリジニの人々は儀礼を通じて先祖から継承された部族の歌を歌い、踊りを舞い感謝の意を捧げる。

その儀式こそが世界の成り立ちを壮大なストーリーとして学ぶ大切な場でありそこで皆が部族間の“ドリーミング”を伝承されるのだ。