ボディ・ペイント Body Paint

ジョセフィ・ナパルラ
Josephie Napurrula

遥か昔、アボリジニの人々は自分たちの祖先が訪れた水場やそこをたどった道筋や行程を“ソングライン”や“ドリーミング”と呼ぶことが多い。

それらは儀式の間中、何度も歌われ続けそこで彼らはこの世の成り立ちにまつわる壮大な創世物語を学ぶのである。

「読む」「書く」といった文字を持たなかった無文字社会で生きてきた彼らは歌と合わせて絵を描いて視覚で「記録」してきた。それが、何世代にも渡って何ひとつ変わることなく伝承されてきているところにアボリジニ絵画を読み解く面白さがある。

ドリーミングというアボリジニ特有の哲学に近い概念は、実に多種多様な解説がありいまだに多くの専門家の間でも確実には定義づけされていない。

作品に描かれた図案はアボリジニの女性たちが神聖な儀式を行う際に身体に(肩・胸元・腕など)描く模様。これらは作者にとっては具体的な意味を持つ「視覚言語」なのだという。