マイ・カントリー My Country

ジョセフィン・ナンガラ
Josephine Nangala

オーストラリア中央砂漠、キントーコミュニティ(政府認定のアボリジニ居住区)の北部を何人ものアボリジニの女性たちが水と食料を求めて旅をしたその旅程を表しているという。

旅の途中で彼らは精霊と出会い、そこで「世界の成り立ち」にまつわる壮大な物語を歌と踊りで教えられる。

夏場には地上気温が50度近くも上がる厳しい暑さの中、水場だと思ってやっとたどり着いた場所には一滴の水がなく、喉が渇ききっていた女性たちはナラナラ(土彫り棒)を地面の奥深くに差込み、全員で大地の神々に「どうか水をもたらしてくれるように」と熱心に歌と踊りを続けたという。

するといつしかみるみると大地が潤ってきて周りにうっそうと生い茂っていた木々にも“プラ”と呼ばれるブッシュトマトの実が次々になりはじめ、全員危機をまぬがれることができたという祖先から語り継がれている物語(創世神話)である。