ティンガリ Tingari

レイ・ジェームス
Ray James

作者はオーストラリア中央砂漠の西部・キリクラコミュニティでの聖地となる場所を描き、そこで執り行われた男性の成人儀礼の一部の内容をこの作品に描いた。

‘ティンガリ‘というのはピンタピ族の成人男性たちが旅をしながら精霊に出会い、そこで様々な創世神話を築いた旅物語のことで女性や子供、そしてアボリジニ以外のアウトサイダーたち、には詳細は公開されない。

アボリジニの男性はある一定の年齢に達すると年長者に司られて成人になるための部族間における様々な掟やルールを学ぶために秘密の儀礼を行う。この儀礼は一度や二度で終わるものではなく生涯続く学習なのである。

アボリジニ社会における儀礼の重要度は非常に大きく、その儀式を受けることによってこの世界存立にまつわるあらゆるストーリーを長老から継承されやっと「成人」として認められるのだ。