マイ・カントリー My Country

ライリーン・ラリー
Raylene Larry

オーストラリア中央砂漠、北西にあるアボリジニ居住区「ユウエンダムー」のさらに西側である作者の故郷は大変乾燥した地域で知られている。

年間の降水量が200ミリにも満たない乾燥したオーストラリアの大地で暮らすアボリジニにとって水場のありかを知るということは、自分がどれだけそこで生き延びられるかということに直結する大事な情報であることは誰もが周知している。その水場は通常聖地として崇められ、アボリジニの人たちにとって何よりも精神的・肉体的な結びつきが強い場所となる。

作品に描かれている格子柄は、はるか太古に精霊たちが聖地から聖地を旅した足跡を表し、アボリジナルの人々は、大地への絶大なる感謝と敬意を表しそこで儀式を行う。

こうしてアボリジナルの人々は何万年もの間、大地と自分たちの関わりを常に確認しながら共生していったのである。

作者は若手の男性画家。今後の活躍が大いに期待されるひとりだ。