マイカントリー My Country

ワランクラ・ナパナンガ

1946年生まれ。

幼少時代、家族とともにまだ狩猟採集生活を行なっていた最後の世代の1人だろうと言われる作者は描く作品全てが「大地=自分のカントリー」にまつわる物語だという。

10代の頃には入植者たちによる迫害のためそこから逃れるが如く、家族皆で次なる新天地を求めて何百キロにも渡ってひたすら歩き続けたそうだ。それは、カントリーからカントリーへ、祖先からのメッセージに導かれて彼らは命を繋いでいったのだ。

そして1967年、豪州国民投票によってオーストラリアの最初に住民であったアボリジニの人々にようやく「市民権」が認められ、その後は経済的自律を求められたことから家族とともに絵画制作をスタートさせたという。

本格的に画家として活動を始めたのは1996年。アボリジナルコミュニティでもシニア的存在であった作者は重要な儀礼を司る役目も担い、その存在感はとてつもなく大きかった。

2003年、メルボルンのプライベートギャラリーで行われた展示会でアーティストとしての才能を見出され、その後は国内、海外とあちこちからのオファーが絶えることなく続いた。

そして、2014年に他界してからなおも偉大なアボリジニ画家として称えられ続けられているのである。

オーストラリア・アボリジナルアート展 2021年8月18日(水)〜8月23日(月)西新宿・ヒルトピア アートスクエア

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