アボリジニアーティストの巨匠、ミニー・プーラの4女として1957年にユトーピアで生まれる。そして著名画家であるバーバラ・ウィアを姉に持つ作者は、幼い頃から絵画制作という環境が身近にあったことから自分も絵を描くことには常に興味を抱いていたという。

本格的に制作を始めたのは8年ほど前からで斬新な画法とポップな色使いが特に若い世代から支持され、最近ではインテリア雑誌などにもしばしば登場する人気ぶりだ。

アボリジニの女性は儀式に参加をする際に、自分たちの身体に描かれる部族古来の模様の意味を記憶し、それをビジュアルな言語として読み解き、次の世代に確実に伝承していくというアボリジニの社会においてとても重要な伝承文化を現在においても継続している。