ビル・ウイスキーは本来ピルパ・アクラ(マウントオルガ近郊)出身であるが幼少の頃、家族をすべて失ってしまったため親族とともにそこから更に1000キロ北上したハースツブラフへと移動した。(ともに豪州中央砂漠)

それまで作者は白人との接触はほとんどなく、初めて白人を見たときの印象はとても恐ろしい物体で、彼らは間違いなく悪霊が取り付いた得体の知れない宇宙人たちだと思ったという。

その後はそういった白人のもとで過度の労働を強いられたが、それを逃れるかのように現在の居住地となるマウントリービック(アリススプリングスより360キロ西部)へと移り住む。

絵画制作は2004年から開始。主なストーリーは自分の生まれ故郷の聖地について描くという。力強い筆使いは鑑賞者へ強烈な印象を与え、独創性に富む作者の作風は常に多くのファンの関心を集めている。

コレクション:
オーストラリア国立美術館
ビクトリア州立美術館