ドクター・ジョージ・チャパチャリは西オーストラリアギブソン砂漠の南西部・ジュピターウェルで生まれ育つ。彼とその家族が初めてブッシュから白人文明社会へ出たのは1964年(まだ40年前)のことであった。

成人儀礼(割礼)を済ませ知識も豊富な彼は、部族の中では“メディスィンマン”(ブッシュで採れる薬草について詳しい者)と呼ばれていたことからドクター・ジョージと名付けられたという。

主な作品には“ティンガリサイクル”という、長い間ピンタピ族間の男性の儀礼に関する秘密を描く。大地と自分たちが過去・現在・未来へとずっとつながっていくための大切な約束ごとでもあるという。

1999年にアメリカ・ニューヨークにおいてグループ展出展