大阪市とメルボルンの姉妹校である大阪市立丸山小学校にて講演を依頼され先週出掛けていきました。
給食を食べ終わった午後で児童達はみな眠いはずなのに45分間食い入るようにアボリジニの話を聞き入ってくれたもんだからこちらもいつになく熱弁!
展示会も楽しいけど子供達への講演はまた別の意味で力が入る。今後、私がずーーっと続けて生きたい活動のひとつ。
カテゴリー: 日記
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神戸 アボリジニアート展 明日までです!
26日から神戸・ギャラリー北野坂にて開催中のアボリジナルアート展、連日たくさんの方にお越しいただいております。
開店前からお待ち頂いたお客様、遠くは九州よりいらしたお客様もいらっしゃいました。ありがとうございます。
明日日曜日までの開催となりますので、まだの方は是非!お待しています!
ABORIGINAL ART
EXHIBITION 20132013.2.26(火) – 3.3(日)
11:00 – 18:00 (最終日17:00)GALLERY 北野坂
神戸市中央区山本通1-7-17 WALL AVENUE
TEL/ FAX 078-222-5517
http://www7.ocn.ne.jp/~kitano/
JR/ 阪急/ 阪神 三宮駅/ 地下鉄8番出口より山側へ徒歩10分ギャラリー北野坂でのアボリジニアート展、無事初日を迎えました。
極寒の中、遠方からそれはそれはたくさんのお客様が。うれしかったなぁ。「アボリジニのこと、何にもわかんないんですけど・・・・なんかいい絵ですね」
そう言われることが私はとてもうれしい。
なんたってもともと「絵画」という概念を持たなかったアボリジニの人々の作品ですからね。だからこれは具象画でも抽象画でもない、観る側が自由に楽しんでいただける絵画なんです!「この空間に入った途端、心臓がバクバクした」と胸を押さえながらコメントされたお客様もいらしたっけ。作品のパワーの強さに圧倒されたと!
一点一点、みなさんじっくりご観賞下さいました。朝からギャラリーにはたくさんのお客様が足を運んでくださいました。しかもオープン前から!中には九州福岡からお越し下さった方も。ありがたや。ありがたや。 うっかり寝坊して朝ご飯を食べ損ねたもんだから結局18時終了時まで一日何も口にできず途中で空腹すぎて半分白目むき出しにしていたような気がします。 2月に新しく着任されたという在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン総領事がご多忙のご公務の中、わざわざギャラリーを訪ねて来てくださいました。日本在住16年とおっしゃるだけありとても流暢な日本語で楽しくお話下さり感激!でした。 -
神戸の展覧会、いよいよ明日からです!
神戸、ギャラリー北野坂でのアボリジニアート展、いよいよ明日からとなりました。
ギャラリー北野坂での作品搬入作業。
実はこのときが一番シアワセ。 だってオーストラリア大陸の砂漠のど真ん中で一点一点探して来た 作品がこうして美しく額装されて日本のたくさんの方たちにお披露 目できるんだもの。 このギャラリーは『安藤忠雄氏』による建築でとにかくカッコイイ空間なんです。 コンクリート打ちっぱなしの壁にこんなにも見事にアボリジニアー トが輝くだなんて。 今年はどの作品がどなたのもとに『お嫁入り』するかな。ABORIGINAL ART
EXHIBITION 20132013.2.26(火) – 3.3(日)
11:00 – 18:00 (最終日17:00)GALLERY 北野坂
神戸市中央区山本通1-7-17 WALL AVENUE
TEL/ FAX 078-222-5517
http://www7.ocn.ne.jp/~kitano/
JR/ 阪急/ 阪神 三宮駅/ 地下鉄8番出口より山側へ徒歩10分主催
Art Space Land of Dreams
代表 内田 真弓
http://landofdreams.com.au後援
在大阪オーストラリア総領事館
オーストラリア政府観光局
ノーザン・テリトリー政府観光局 -
神戸展覧会まであと1週間です。
神戸・ギャラリー北野坂でのアボリジニアート展まであと1週間となりました。
砂漠から持ち帰ったばかりの作品たち。
今回はかなりいい作品にいっぱい巡りあえて大変ハッピーな砂漠への旅でした。
これまで何百回も砂漠へ作品探しに出掛けているけど時には手ぶらで帰ってくることも。。。
だからこそ今回は大満足。作品とはまさに「出逢い」。これって恋愛と一緒だねぇ。そして、この大作!
これは、2011年の神戸・ギャラリー北野坂での展覧会の為に初めて来日したモリーン・ナンパジンパの作品です。
光の向きによって印象が変わる躍動的なアート。
今回は、残念ながら本人は来れませんが、このとっても素敵な作品が来日します。
展覧会で皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
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神戸・GALLERY 北野坂
アボリジニアート展2013.2.26(火) – 3.3(日)
11:00 – 18:00 (最終日17:00)
詳細はこちら。 -
真夏の砂漠へ
2月26日から始まる神戸の展覧会を前に、真夏の砂漠Alice Springsへ行ってきました。
昨今ではインターネットでアボリジニアートが購入できる時代。
でも、私はやはり”現場”を自分の足で訪れて”どきどき”する作品を見つけたい。だから常に砂漠を訪れる。そして目の前で制作しているアーティストと共有する時間がこれまたたまらない。
”これだ~~~!!!”という作品に巡りあえたときにはそれこそ魂がぐるんぐるん揺さぶられちゃうんだ。片言の彼らの「英語」と片言の私の「ルリチャ語」で会話は立派に成立する。困ったことは一度もない。
ときどき「こーにー。こーにー。(←日本語ではよし、よし・・・っていう意味かな)」と言いながら頭も撫でてくれたりする。「裸足のアーティスト」たちに会いに市内のスタジオへ。一日中彼らの制作を見続けた。
「上手に描こう」とか「評価されよう」なんていう本人たちの作為的な思いが微塵もないからオモシロイ作品が生まれるんだろうな。ふと、自分が座った横に置きっぱなしにしてしまった携帯電話。すかさずそれを手にしてどこかに電話をしている彼女。手は絵の具だらけ。よくみると顔にも絵の具がついている。
「どこにかけてるの?」そう尋ねると「まい、ふぁみりー、ふぁみりー」と彼女。
「ふぁみりーはどこに住んでいるの?」
「ろおおおんぐ うぇい あうぇい 《LONG WAY AWAY》」
そこは距離でいうと1500キロ離れている小さなアボリジニ居住区だった。おまけに彼女はその居住区にたった1台だけある公衆電話にかけているのだ。誰が受話器を取るかはわからない。取った人間に「まい、ふぁみりーと話をさせろ」と彼女が言えば「はいよ。ちょっと待ってろや」といちいちその彼女のふぁみりーの家まで伝えに行くたまたま公衆電話の近くを通りかかっただけの通行人アボリジニ男性。もちろん電話は彼女のふぁみりーがやって来るまでずーっとつながったまま、そのままだ。あたしの電話、なかなか返してもらえない。
こんなやりとりがアボリジニの人々の社会では日常茶飯事です。アボリジニの画家にとって絵画制作はいわば仕事中。
・・・・いいのか!こんなにデーンっと横になってて。いびきもかいているじゃないか!!!アリススプリングスでは実にいろいろな画家たちに出逢う。
スタジオで熱心に制作をするアーティストもいれば道端で観光客相手に今夜の晩御飯代のためだけに絵を売るアーティストもいる。たまたま通りがかった私が呼び止められた。ちょっと話をしてみたいと思ったので座り込んで一緒におしゃべり。
最初はほんのちょっとだけと思いきやこれがなかなかオモシロかったので気が付くと1時間ずっと話し込んだ。
豪州で「現代(いま)をわたしたちと一緒に生きる」アボリジニの人たちのナマの声を日本人である私が少しでも発信したいと思うのは・・・・・ただのエゴか?実は今朝から理由のない頭痛に襲われていた。まあ、ここは連日気温が40度以上。きっと熱射病にかかったんだろう、と水をがぶがぶ飲んでだましだましいたところ・・・・・
道端でアボリジニアートを販売していた女性の旦那だという男性が私を見るなり「頭が痛いだろう」といっていきなり自分の手を私の頭にかざしてきた。
ええええええ~~~~!!!????なんでわかったのぉ~~~?????
やっぱり存在したんだ。ブッシュドクター!!!アボリジニの人たちは自分達の感情にとても「深く」「まっすぐ」な人たち。だからおかしいときには人目も構わず大声でゲラゲラあっはっはー!これだけ笑えりゃ彼らの身体の免疫力は上がりっぱなしだろうになぁ。
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神戸・GALLERY 北野坂
アボリジニアート展2013.2.26(火) – 3.3(日)
11:00 – 18:00 (最終日17:00)
詳細はこちら。 -
エミリー・ウングワレー
1月26日。オーストラリアデー。
この日は先住民アボリジニの人々にとっても意味のある重要な日です。何たって白人がこのオーストラリアへ入植してきたその遥か何万年もの前からアボリジニの人たちは「文明」とは別の「何か」をちゃんと築いて来たのですから。わたしはその「何か」を真剣に学びたく、これまでずーーーっとアボリジニのアートをひたすらに追いかけてきているってわけなんです。2008年に日本で大反響を呼んだアボリジニの女性画家「エミリー・ウングワレー」。このオーストラリアデーに私は彼女の作品を観に、メルボルン在住で友人でもあるアボリジニアート・コレクター宅へ出掛けて来ました。その方個人でな、な、なんとエミリー254点所蔵!!!!! オシッコちびりそうなぐらいの迫力でした。
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明けましておめでとうございます!
遅ればせながら明けましておめでとうございます!新年のご挨拶が遅くなってしまいました。お許しくだされ~。
というのも、今年は年末年始を久しぶりに日本で過ごそうとデレデレしていたところに急遽舞い込んできた撮影コーディネートの仕事。突然正月を返上したどころか一日15時間労働でそれはそれは忙しく動き回ることに。
しかも!撮影の内容は私の人生に生まれて初めて登場したTATTOO ARTISTSたちのドキュメンタリー番組。これをアメリカ人の撮影隊が来日して世界でもトップクラスの日本人彫り師の方々を取材するといった内容でした。
人間の肉体が目の前でみるみるキャンバスとなり、そこへ刻み込まれる見事な絵柄。 まさに目からウロコでした。
2013年。今年も新しいことをいっぱい学びたい。前日までTATTOOについて何もわからぬこの私が、専門知識をひとつでも頭に入れようと必死に学習。おまけに始終一緒にいたアメリカ人たちの米語がチンプンカンプンで(在豪20年。オレ様の英語はオージーイングリッシュなのだ)意味不明なやりとりしてみたり。
でも、この日はガラリと変身。一日ナンチャッテ先生です。地元の母校を訪ねて児童たちに広大なオーストラリアのこと、そこで逞しく暮らすアボリジニの人々のことをこれでもかってほど熱く語って来ましたぞ。
全校生徒47人のちっちゃな学校だけどこの中からいつか自分も日本を脱出して、世界を覗いてみたい・・・そんな夢をでっかく持つ子が一人でもいてくれたら私はとってもうれしい。 -
東京 アボリジニアート展、今週末までです。
連日たくさんの方にお越しいただきありがとうございます。
代々木上原・ギャラリー上原での展覧会も今週の日曜日25日までとなりました。すべてのアートは、オーストラリアの中央砂漠へ直接買い付けに行き、「これだ!」と思うものを厳選しています。
大地のパワーを砂漠から誰かのもとへ届けるお手伝いです。
単に売れそうな絵であるかどうか、流行りかどうかなどでは決めません。心にぐっとくるかどうかを大切にしています。展示されている絵は購入できますので、気に入ったものがありましたらお声をお掛けください。
なぜだか惹かれる、癒される、そして、ストーリーを聞いてドリームタイムに思いを馳せる。
世界に1枚しかない特別な絵に出会ったら、是非一番大好きなところに飾ってみてください。ハッピーな気持ちになれるはずです。 -
東京・ギャラリー上原での展覧会、明日からです!
3日に初日を迎えるギャラリーで今日は搬入・展示作業を行いました。オーストラリアの砂漠で生まれた力強い作品が30点、今年も見事に輝きましたよ。一年にたった一度の東京でのアボリジニアート展。25日までの3週間、沢山のお客様にご覧いただきたい!
ところで、この写真。いかにも「わたし、仕事してます」みたいに見えますが、本当はギャラリーの有能スタッフがほとんど展示を行ってくれたんです。いやはや、老体には助かりました~。東京・代々木上原での展覧会の詳細は、こちらから。
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東京アボリジニアート展出展作品 -2
東京、代々木上原での展覧会、いよいよ今週土曜日から開催です。
オープニング前に展覧、販売予定の作品のほんの一部をこちらでご紹介します。
展覧会の詳細は、こちらから。
■■ モニカ・ナパチャリ ■■
タイトル 「食物採集のストーリー」
サイズ 65cm x 35cm
若手の女性画家。広大なオーストラリアの砂漠での狩猟採集はいつ、どこで、何が、どれだけ採れるのかという情報をいかに持っていることが「どれだけ砂漠で生き延びられるか」ということに直結する不可欠なもの。文字を持たないアボリジニの人々はそうした情報を何世代にも渡って「絵画」で伝承してきました。この作品はまさに食物を探しているお話で、とてもエネルギッシュな感じがします。■■ フィロミナ・ナパチャリ ■■
タイトル 「ブッシュ・トマト ドリーミング」
サイズ 75cm c 105cm
はるか太古から乾燥した砂漠の大地をくまなく歩きながら食料を捜し求めてきたアボリジニの人々。大地の神々に祈りを捧げ、その都度飢餓の危機を免れてきたという神話に基づいた話はアボリジニの社会ではかなりリアルな話として現在においても語り伝えられているんです。この作品、鮮やかなブルーのバックグラウンドに黄色と黒で描かれた点描がとってもヨーロピアン。■■ グロリア・ペチャラ ■■
タイトル 「ブッシュ メディスン ドリーミング」
サイズ 120cm x 120cm
アボリジニの女性画家の中では絵画制作歴が最も長い著名な彼女は2008年に大阪国立国際美術館、東京国立新美術館での開会式出席のために初来日しました。作風はオレンジ色と黄色を何層にも重ね、大胆な筆づかいで仕上げた見事な逸品。ブッシュメディスンとは薬草をモチーフにしたストーリーで、西洋医学を知らなかった太古のアボリジニ社会では病気の全てを自然のものだけで治癒していた大地と自分の大切な関わりをも表現している。■■ グロリア・ペチャラ ■■
タイトル 「ブッシュ メディスン ドリーミング」
サイズ 60cm x 90cm
上の作品同様、薬草のお話。ストーリーの内容は全く同じですが使用する色や筆が異なるとこんなにも違った作品に仕上げてしまうのがグロリア・ペチャラのテクニック。彼女のキャリアの長さを感じさせます。
砂漠で生息する薬草が大地の風にのって揺ら揺らゆれ動いている様子が見事に表現されていると思いませんか。ターコイズとブルーが美しく重なり合った作品です。
■■ アンドリュー・スペンサー ■■
タイトル 「ティンガリ」
サイズ 38cm x 46cm
この作品を初めて目にしたとき、思わず「天才バカボン」を思い起こしてしまいました。かわいいぐるぐる渦巻きはアボリジニの人々の大事な聖地を表します。アボリジニの社会では5万年もの太古から精霊たちが聖地から聖地へと旅をしながらそこに壮大な「世界の成り立ち」のストーリーを創って行く、そんな神話が現在にも存在するんです。
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東京アボリジニアート展出展作品 -1
東京、代々木上原での展覧会、いよいよ今週土曜日から開催です。
オープニング前に展覧、販売予定の作品のほんの一部をこちらでご紹介します。
展覧会の詳細は、こちらから。■■ ミチェリ・ナパルラ ■■
タイトル 「ウワルキ(聖地)」
サイズ 80cm x 100cm
ポップな作風からオーストラリアのインテリア誌にもよく掲載される人気作家。自分の生まれ故郷(聖地)に生息するある特殊な木をモチーフにした作品。この木は主に狩猟用の槍に使われるのだそうです。まだまだ他にも面白いストーリーがたくさん秘められているんですよ。
■■ イナルパ・ナンガラ ■■
タイトル 「女性の儀式」
サイズ 35cm x 45cm
2010年にオーストラリアの先住民芸術大賞で見事1位を獲得した女性画家。赤と白を基調にした点描がなんともかわいらしい♪ 作品ですが絵画のストーリーは何万年にも渡って伝承されてきたアボリジニの女性たちの儀式にまつわるかなり深遠なお話です。■■ ショーティー・ロバートソン ■■
タイトル 「ウォーター ドリーミング」
サイズ 65cm x 65cm
アボリジニ社会において大事な儀式を司る長老的存在の男性作家。とても著名です。ダークブルーのバックグラウンドにターコイズ、オレンジ、赤、水色で中心円が描かれていてじーっと見ているとまるで瞑想にいざなわれる感覚を憶えます。 -
バーバラ・ウィア "盗まれた世代" 自身の体験について
オーストラリアの混血児隔離政策によって政府によって強制移動させられた”盗まれた世代”の体験から、故郷へもどるまでの話をバーバラ・ウィアに聞きました。
金沢のアボリジニアート展は、明後日、27日月曜日まで開催中です。バーバラも最終日までいますので、是非お越しください。