ご挨拶

世の中には数えきれないほどのアートがあります。 その中から“アボリジナルアートには選ばれる理由がある”と、私はこれまでずっと それを信じて真剣に向き合ってきました。気づけば30年という長い時間が経過していたのには自分自身が一番驚いているのかもしれま せん。

近年、アボリジナルアートへの注目度は高まる一方です。 オーストラリアが、そして世界が、これまで社会の主流を歩くことが叶わな かった彼らの芸術こそが「本物のアート」だと認知するようになったのはまさに時代の流れなのでしょうかね。

今年は豪州の中央砂漠から女性アーティスト、トリーザ-プーラが来日。 絵画を通じて彼女が伝える大地からのメッセージを是非体感してみてはいかがでしょうか。皆様のご来場を心待ちにいたしております。

アボリジナルアート

アボリジナルアート

地上に現存する絵画の中でも、大変古い伝統を誇るオーストラリア先住民、アボリジナルの人達が描く絵画が今や現代アートの最先端として世界中から大きな注目を集めているのをご存知でしょうか。

1971年に彼らに初めてキャンバスと絵の具が紹介されたのを機に”アート”として世に登場したアボリジナルアートですが、オーストラリアの砂漠で描かれる彼らの絵画はどれも芸術のための芸術ではありません。

もともと「読む」「書く」と言った文字文化を持たなかった無文字社会で暮らすアボリジナルの人々にとって、絵を描くということは”伝達手段”のひとつだったことはもちろんのこと大地と関わる自分自身の喜びの表現であり、またその繋がりを確認するための”儀礼”を自ら行っている深遠なる行為でもあるのです。

狩猟採集民として長い間、移動生活をしていたアボリジナルの人々がいま私たちに「大地との大切なコミュニケーションを取る方法」を教えてくれるメッセージ。それが大地から生まれたアボリジナルアートなのです。

展示会概要

アボリジナルアート展

日時: 2024年3月14日(木)〜3月18日(月)
10:30〜18:30(16日(土)は18:00閉場)
会場: ヒルトピア アートスクエア
東京都新宿区西新宿6−6−2
ヒルトピアショッピングアーケード内

主催:Land of Dreams 内田真弓・(有)福々堂
協力:オーストラリア政府観光局