愛と涙の大阪物語 その1

夏真っ盛り、8月の大阪。気温は連日35度以上。アル中一歩手前のオレ様は、朝から冷蔵庫の中の冷たいビールについつい手が伸びてしまう自分を厳重に戒める。 湿度だって半端じゃないもの。一歩外に出たものなら途端に背中は汗でびっし […]

愛と涙の大阪物物語 準備編

「ねえ、内田さん。アボリジニアート展、やりましょうよ。そしてアボリジニの画家に日本へ来てもらって、そこで絵画の実演をしてもらうの。絶対にオモシロイ企画だと思うけどね。どう思います?」。 そんな申し出を大阪読売テレビから受 […]

素のままの自分に戻るとき

どういうわけだかこのオレ様、いつだって誰も行こうとしないところに行くことに深い喜びを覚え、いつの間にか観光地でも何でもないところへ無意識のうちに足を運んでいる。子どもの頃は誰でもこうした冒険心に溢れるものだろうが、大人に […]

日本代表、3度目の出場

40歳の誕生日を目前に控えた今、オレ様は自ら辺境地帯に身を任せ、電気も電話も水道もトイレもカラオケもパソコンも何もない砂漠のど真ん中でオーストラリア全土から数百人は集まっているであろうアボリジニの女性たちとともに大地との […]

強運の持ち主

私は周りの人々からよく「あなたって運の強い人間ね」と言われることがある。自分では特に意識をしているつもりはなくても「運」とか「縁」とか「ツキ」っていうのは必ず自らが招くものだと思われてならない。 それなのに私の場合、どう […]

夢が実現した日

日本でアボリジナルアート展を開催すること。これは私の人生に初めてアボリジナルアートが登場してきたときから抱いていた大きな大きな夢であった。 その「夢」が、いつの間にか具体的な「目標」に変わり、やがてそれが「実現」という” […]

アボリジニアートの展覧会前日

ときには深夜までかけて、クローズした画廊の中で画廊のディレクター、アシスタント、それからお手伝いをしてくれている数人の仲間達による展示作業が延々と行われる。もちろん作品の出展者である私もそこに加わる。 通常、女性のスタッ […]

祝60回記念 気持ちを新たに

皆様、新年明けましておめでとうございます。 2006 年、また新たな1年の始まりです。いつもこうした年初めとなると「今年こそは○○を達成するべし!」なんて結構肩に力を入れ、あれこれ目標なるものを掲げてしまうものなのですが […]

砂漠のテレビ出演その2

これまで周りの友人や知人たちから「アボリジニ達と一緒に砂漠で暮らすなんて、よくやるよね。何でそんなに頑張ちゃってんの?どこからそのエネルギーが出てくるのか教えて」とやや答えにくい質問を受けたことがあったが、私自身、昔から […]

砂漠のテレビ出演

私は昔から物事は”直感”で決めるほうだと自分で確信している。そう、だから「偶然」の出会いをとても大切にしているし、たまたまの巡り合わせには極力逆らわないようにしている。豪州先住民が描くアボリジニア […]

涙・涙。感動の儀式終了

「マウント・アレン」と呼ばれるオーストラリア中央砂漠のアボリジニコミュニティで今年の「Women’s meeting」は行われた。豪州全土からおよそ数百人も集まったアボリジニの女性たちが一年に一度だけそれぞれ […]

砂漠の儀式へ、日本人代表の再出場 その2

砂漠での朝は実に様々な音で目が覚める。といってもそれらはテレビや車やパチンコ屋などの人工的な音ではなく、1年にたった一度だけ行われるこの儀礼のために豪州全土から一斉に集まってきたアボリジニのおばちゃんたちのうねるような歌 […]

砂漠の儀式へ、日本人代表の再出場

5月中旬、日本出張を終えて数週間ぶりに豪州大陸に到着。日本を発っておよそ10時間、メルボルン空港に降り立った瞬間、いつもほっとした気分になるのはどういうわけだろうか。広い大きな空を見上げて「ああ、帰ってきたなあ」とつぶや […]

砂漠の芸術

オーストラリア先住民、アボリジニがそれはそれは豊かな芸術性を持つことは、今や世界中の人々に認知されてきているが、彼らが描くそのアボリジニアートについて今回は少し話をしてみたい。オレ様もたまには真面目に何かを熱く語りたくな […]

種蒔き

4ヶ月ぶりの一時帰国。今、この原稿は東京のホテルの小さな小さな一室で書き上げている。前回は年末のそれはそれは慌しい時期での帰国だったので、今回は春爛漫のポカポカ陽気の中、少しのんびりと桜見物でもしようじゃないか…、と楽し […]

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